8月27日（日）まで開催中の《2023AW 先行予約会》より、注目アイテムタイロッケンコート「ヨークシャー」をご紹介。
大人気スタイリスト四方章敬さんがディレクションを手がけたアイテムで、英国ヴィンテージを再解釈した提案が大いに話題を呼んでおります。
早い時期からサイズ欠けなどが予想される人気商品ですので、一般発売に先駆けたこの機会をどうぞお見逃しなく。

歴史的ヴィンテージコートを今のバランスにモディファイ

タイロッケンコート/ヨークシャー(コンパクトギャバ)(MEN) 全3色 OLIVE　¥89,100（税込）

モチーフとしたのは、1970年代に生産された“タイロッケンコート”。
トレンチコートのようなダブルブレストながら、身頃にボタンのないデザインが特徴です。
19世紀末のボーア戦争時に考案され、これが変化してトレンチコートが生まれたともいわれる歴史的背景を宿したアイテム。 その一方で、ここ数年日本のデザイナーズブランドがこぞって着目し、一躍注目を浴びた旬なコートでもあります。
生地も新たに、しなやかな光沢感と耐久性を兼ね備えたコットンギャバジンを採用し、王道感のある仕上がりにアップデートされています。コートを“着込む”というよりも、軽やかに“羽織る”イメージでデザインされたタイロッケンコートは、秋・冬・春と3シーズン活躍する新定番コートです。

ベルト、ポケット、芯地など随所をアレンジ

もともとタイロッケンコートはバックルつきのベルトでウエストを留めるデザインになっていますが、『ヨークシャー』はバックルを排除してシンプルな帯ベルトに変更し、ベルトを結んでも現代的な印象になります。ベルトの位置もヴィンテージと比べて若干上に設定。クラシックに偏り過ぎず、モードな印象に仕上げております。
またボタンをやや小さめに変更したり、ポケットのフラップを細くするといった調整も加えています。
さらに中身の構造にも手を加えました。本来は身頃全体に芯地が据えられているのですが、胸周りの芯を省くことでより柔らかく、軽快に仕上げています。

シルエット美を高めるインバーテッドプリーツ

背中には内側にヒダをとったインバーテッドプリーツを搭載。ゆとりをとりつつダボついて見せないデザインで、動きに合わせて優雅になびくのが特徴です。
ベルトを締めると美しいXラインが生まれるのも魅力。ベルト位置を上寄りに設定したのに伴ってプリーツも深めにしていて、後ろ姿もクラシックとモダンの程よいバランスを狙いました。
リッチな雰囲気のドレープにも注目。ハリとしなやかさを併せもつ超長綿ギャバジンならではの表情です。

襟の表情も現代的にモディファイ

シルエットとともにコートの美しさを決定づけるのが襟。
ヴィンテージのタイロッケンは首ぐりが大きめでクラシック感が強い印象でしたが、これを現在のムードに合わせてコンパクトに修正しました。
首元のボタン位置も変更し、写真のように襟を立てボタンを全留めしてもサマになるよう設計しています。

フレンチヴィンテージの意匠もミックス

袖ベルトも実は英国ものと逆向きに取り付けているのですが、これはフランス製のヴィンテージコートにモチーフをとっています。袖ベルトの上辺をわずかにカーブさせているのも特徴。
通常のトレンチにも必ずと言っていいほど施されている袖口の幅を調整するスリーブストラップですが、ボタンが二か所あり微調整も可能。さらに絞りたい場合は、ストラップの留める方向を変えていただくことで、多彩な表情を付けることができます。

ベルトの紛失を防ぐ気配りも

ウエストベルトを結ばずにコートを着ていたら、いつの間にかベルトがなくなっていた。そんな経験をお持ちのかたも少なくないはず。
そこで本作は、ベルトの内側に小さなタブを取り付け、ベルトループに通して固定できる設計にしました。ボタン留めなのでベルトを外すことも可能です。

生地の特徴

インドにて生産された高密度ギャバジン。世界でも有数の綿花産地で、その歴史はとても古く、特に超長綿はコットンの世界生産数の5%となっており、とても希少価値が高いものです。
繊維一本一本が通常のコットンより長く、細いのが特徴で、その糸を3本同時に撚り合わせ1本の糸にします。
しなやかさ、膨らみ、シルクのような光沢感、さらに高密度にする事で、適度なハリ・コシも併せ持っています。まさに経年変化により味わいの増す最高の生地です。

カラー展開

左からBLACK、BEIGE、OLIVE

定番のBLACK、BEIGEに加え、OLIVEが新色として登場。
※「BEIGE」は見る角度によって色みが変わる“ソラーロ”ですが、定番のソラーロは玉虫色のようなトーンなのに対し、こちらはより控えめな色みを選んでモダンに見せています。

銀座店 Instagramアカウント：@britishmade_ginza